【Episode99】6歳10ヶ月 サマースクールでトラブル発生①

う〜ん。このGrade3の男子生徒のことは、サマースクールの前から耳に入っていたんだよね。息子のクラスの女子生徒は、自転車で追い越しざまに乱暴な言葉を言われて、ママが激怒オコしてた。それ以外にも、暴力・唾を吐く・ケンカなど、他のママ友から聞いていたので、彼の名前と顔は知っていた。実は、英語圏ではない国からちょっと前に日本に来て、日本の学校に通っていたので、日本語は随分できるのだけど、何故か日本の学校を辞めてインターに転入してきたのよね。英語はほとんど話せなくても、息子が通っていたインターは入学を許可していたの。確か実際の学年より2つ下の学年に入れられたから、Grade3と書いたけれど、彼は本来ならGrade5ということ。彼にとって英語でのコミュニケーションや授業は大変だったと思う。短期間のうちに国も学校も言葉も変わり、自分より年齢が下の子と学校生活を送らないといけないなんて、私がその子の立場だったら辛いなぁ。だから、息子から彼とのトラブルを聞いた時は、なんとも言えない気持ちになってしまって・・・。夫は「サマースクールの間だけ○○(息子の名前)に日本語を話させたら?そろそろ処世術も身につけなくちゃ」と私に提案してきたけれど、息子や他のママさんからの話を聞いていた私は、息子が日本語で話しかけても、彼は他の理由を探して攻撃すると思ったんだよね。それに、小さい頃から困ったことやトラブルがあると、臆することなく先生のところに駆け込んでいた息子が、「仕返しが怖いから先生には言えない」と言ったのも妙に気になって、楽観的(想像力が足らない)なこの私が、この時ばかりは、翌日の朝先生に相談したのは、自分でもビックリ。まぁ、息子には「先生にはお母さんが話しておくから」と言ったものの、もう少し様子を見てから・・・、とも思わないでもなかったんだけど、翌朝息子ををスクールに送って行ったら、いつもはいない先生が教室にいたんだもん。しかも目が合ってしまったから、これは神様が「今言いなさい」とチャンスをくれたんだ、と思い切って話してみた。最初は名前を伏せて“ある男の子が”という表現をしたのに、先生の方からその男の子の名前をだしてきた。先生が言うには、特にサマースクールが始まったばかりで、とりわけリーダー的な地位に自分を置きたいと思っている彼は最初が肝心とばかりに威圧的な態度で、クラスの他の生徒に“サマースクールの間は自分がリーダーだ”と認めさせようとしているらしい。息子が私に話してくれたことと先生の認識も合っていたし、彼の普段の言動から先生もかなり注意を払っていることがわかったので、様子を見ることにした。
この話の続きは次回コメントするとして、息子の同級生にも彼と同じ国の出身で、パパさんのお仕事の都合で日本語も英語も殆どできない状態でインターに転入してきた男子生徒がいた。その子の場合は、日本の小学校に通うことはせず、学年をひとつ落として息子の同級生になったんだけど、転入してきたのはGrade1の新学期から。同じ国出身の同級生のサポートを受けながら始まった学校生活だったけど、あっという間に英語を習得。息子が通ったインターでは、放課後にESLのプログラム用意されていて、その子も息子とトラブルになったGrade3の生徒も、転入にあたってはそのプログラムを受ける条件がついていた。その子がESLのプログラムを受けたのは最初の1年だけ。周りのサポートはすぐに不要になり、授業にもしっかりついていけてたんだよね。Mathとかは、その子が日本に来る前に、出身国において母語で学習していた内容をインターおいて英語で学習する際に置き換えていた可能があるんだけど、いずれにせよ本人がすっごい努力家だだということは、息子も話していたし、その子のママさんからも聞いていた。4年後のSpelling beeでは、息子と学校代表を争って優勝し、東京で開催された全国大会に出場。Mathコンテストでも息子と競い合うまでになっていたから、その子には、ただ ただ敬服するばかり。家も近くだったので、休日はよく近所の公園で一緒に遊んでたっけ。Grade5終了後、帰国してしまったけど、毎週日曜日の夕方には息子とSkypeで連絡を取り合っていましたよ。でもね、あれだけ頑張って英語を習得し、週末には息子とSkypeで1時間くらい英語で会話をしていたんだけど、少しずつ英語がたどたどしくなっていくんだよね。1年後は会話がなかなか続かないようになっていたので、息子も私も驚いちゃった。帰国後は息子とSkypeする以外は英語に触れる機会がなかったようだけど、本人もかなり努力してあっという間に英語を習得したのに、使わないとあっという間に衰えるんだなぁ、とビビってしまい、インターの辞めどきについてかなり考えさせられました。