東大・海外大学(HYP)合格・「日本語も英語も」のためにやったこと

【Episode96】6歳9ヶ月 終業式とAwards

 
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2歳の息子をプリスクールに通わせることになった母。息子がセミリンガルにならないよう、「日本語も英語も」育てるために意識してやっていたこと、当時は意識してやっていなかったけれど、今になって“やって良かった”と実感していることを書いています。
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終業式はGrade1からGrade4までの生徒をロビーに集めて行われ、その後Grade5のGraduationがありました。生徒数が少なかったので、GraduationにはGrade1からGrade4の生徒も参加するスタイル。終業式も卒業式も校長先生の話を聞くところなんか、日本の学校と変わらないなぁと思っていたけれど、修了証書や卒業証書を渡すだけではなく、色々な賞を作って生徒ひとりづつを表彰するのは、とても素敵。“Character”とか“Math”などの賞があって、担任の先生が各賞とその受賞者を読み上げる度に「おおおっ」とどよめき、名前を呼ばれた生徒はステージに上がって、先生と握手しながら賞状を受け取っていました。ひとりでいくつもの賞を受賞する生徒もいて、そんな子は皆の憧れの的。Kindergartenの頃に、息子の読み聞かせのパートナーを勤めた上級生が、この年の修了式でいくつも賞を獲得するのを見た息子は「僕も来年はあんなふうにたくさん賞をもらえるように頑張る!」と鼻息を荒くしていた。こんなふうに、影響を受けやすいのも息子の可愛いところ。

それにしても、生徒ひとりひとりをよく観察しているんだよね、先生は。ピッタリの賞を考えて表彰してたもの。1年間生徒を見守ってきた担任の先生が「君の素晴らしいところは、こんなところ」って、ひとりひとりに言ってくれるんだもの。これは嬉しい。誰かと比較したり、順位をつけるのではなく、ひとりひとりの特長を認めて、評価する。これが多様性なんだと遅ればせながら私は気付いたよ。小さい頃からこんな環境にいたものだから、息子はすっかり“褒められて育つタイプ”。私はどちらかというと、褒めることが得意ではなく、「褒める」類のボキャブラリーも少なかったので、スクールで息子をたっぷりと褒めてくれるのは本当にありがたいと思ってました。そういえば、6年生の頃、“褒められて育つタイプです”とケースに書いてある消しゴムを息子は使っていたのだけど、通っていた進学塾の社会の先生がそれを見て「褒めてもらえるように行動しないと」と息子に言ったそう。期限までに到底できない量のプリントを毎回配布する(それも同じものを何度も)ので、息子が取り組める量のプリントだけを提出させていて、それがよっぽど気に食わなかったみたいだけど、それにしても、子供に言うことはないじゃない!面談で、塾のクラス担当の先生とは「今は算数に力を入れて取り組むべき」と意見は一致してたし、社会の先生に褒めてもらうために勉強しているんじゃないんだけどなぁ。ヒステリックに怒って「宿題をやってこないなら、もうプリントは渡さん!」と生徒達に言い捨てて、教室を出て行ったので、息子はビックリして泣いちゃった。そのくせ、戻ってきてプリントを渡そうとするものだから、ワケがわかんない。社会の先生が渡そうとしたプリントを、「どうせやらないから受け取りません」と突っぱねた腹の据わった生徒が、息子の通っていた小学校のクラスメイト。泣いている息子を慰めてくれ、迎えに行った私に息子が泣いている理由まで説明してくれて、「気にすんな」と息子に声をかけて帰って行ったんだよね。もうね、私と息子にとってヒーローだよ、彼は!寮のある中高一貫校から国立医学部に進学したと聞いたけど、きっと良いお医者様になるんだろうなぁ。

おっと、塾の先生に毒を吐くのはこれくらいにして、4コマ目で触れている日記は息子が5歳からスタート。スクールが休みの時に、日本語と英語交互に書いていました。「書く」ということを通して、自分自身の考えや行為を順序だてて整理する力や、相手に自分の考えや気持を伝える力も育った思うけど、その日記の内容を通じて親子のコミュニケーションができ、会話の力が伸び、語彙も増えていきました。詳しくは、ブログ「母語(日本語の習得ために〜絵日記でついた書く力〜」https://no-caramel.com/blog/writing-journal/に書いているので、ご参照くださいね。

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