東大・海外大学(HYP)合格・「日本語も英語も」のためにやったこと

【Episode85】6歳2ヶ月 UN Day

 
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2歳の息子をプリスクールに通わせることになった母。息子がセミリンガルにならないよう、「日本語も英語も」育てるために意識してやっていたこと、当時は意識してやっていなかったけれど、今になって“やって良かった”と実感していることを書いています。
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国連の日(The United Nations Dayを略してUN Day)というのは、1945年10月24日に国際連合憲章が発効され、国際連合が正式に発足したことから来ていて、多くのインターナショナルスクールで、いろんな国の文化に触れようというイベントが行われているんじゃないかな?息子が通ったインターでも、生徒は出身の国に因んだ服を着て登校し、いろんな国の国旗が飾られたロビーには郷土料理が並べられ、先生、生徒、保護者みんなでシェアして食べていました。出身国に因んだ服といっても民族衣装が多かったけれど、オーストラリア出身の子はTシャツ・海パン姿でサーフボードを抱えてきたり、アメリカ出身の女の子は、誰もが知っているSUN・MAIDのパッケージに載っている女の子の格好をしたりと、攻めの格好をしてくる生徒もいて、ハロウィンみたいに楽しんでいたけれど、そうは言っても10月下旬よ、海パン姿の生徒は途中からプルプル震えてた。息子には動きやすくてお洗濯も楽なので甚平を着せていたけれど、これはちょっと地味なのよね。「粋」を理解できる外国の方も少なく、甚平がサイズアウトしてからは、法被にしちゃった。それも、YOSAKOIソーラン祭り出場者みたいに派手な法被。これで、やっと周りの生徒とバランスが取れたような・・・。
先生や保護者有志が、ワークショップを出すこともあって、やはり日本のインターナショナルスクールなので、日本に因んだワークショップへの期待が高く、習字やお茶会などを企画したら、生徒より外国人の保護者にウケが良かったのよね。そうそう、UN Dayの郷土料理に何を持っていく?ってママ友と話しをしてたら、買ったのは良いけれど、1回使っただけで、しまってしまったそうめん流しの機械の話になって、「UN Dayでやってみようか」って盛り上がった勢いのままやったら、これがすっごくウケちゃって、ビックリしちゃった。ゆがいたそうめんをひたすら流すだけなんだけど、みんなお箸を上手く使えないから、小さなそうめん流しの機械の周りに人だかりができて、大盛況。ちびっ子はもちろん、高校生も保護者も大喜び。一方、企画したママ友とは「ランチの時間なのに、そうめん流しにかかりきりになって、ゆっくりできなかったね」なんて反省。翌年はそうめん流しはせず、各国の料理を堪能していたら、「今年はそうめん流しをしないの?」って何人もの人に聞かれちゃった。「No!」と答えると、みんな寂しそうな顔して席に戻って行くから、罪悪感を感じてしまって、結局また次の年からそうめん流しを復活。そうめん流しの機械を持ってきてくれてたママ友は、その数年後にインターをやめる際、そうめん流しの機械を私に託して去っていったので、彼女の意思を継いで続けていたのだけど、息子がインターをやめる時には、学年が上がっていたこともあり、UN Dayに参加する同級生のママもいなかったので、下の学年のクラスマザーに引き継ぎをお願いした。どうなってるかなぁ・・・、ちゃんと続いているのかしら?
Grade1進級のタイミングで、数人のクラスメイトが新たに加わったんだけど、席が隣で、息子がroutinをいろいろと教えていたAlexとは特に仲が良く、休みの日に阿蘇に行って栗拾いやアスレチックを楽しんだこともあった。息子の英語が流暢だということをAlexから聞いていたからだろうか、新学期が始まって2〜3日経った頃にAlexのママとはじめて挨拶をしたら、すんごい勢いの英語で話しかけられてしまった。私がフリーズしてたら、Alexママも怪訝な顔でフリーズ。そこでお互いに気がついたのよね。私は、Alexのママが息子と同じように私も英語が流暢だと思い込んでいる、ということ、Alexのママは、私が英語ができない、ということを。ようやく状況を理解したので、私は集中してAlexのママの話に耳を傾け、Alexのママはゆっくり、難しい言葉や言い回しは、優しく言い替えてコミュニケーションを取りはじめたのよね。息子がペラペラだから、親もペラペラなんだろうと思われてたし、クラスマザーもしていたので、特にインターに転入したての保護者からは、慣れない日本の生活やスクールのことで、たくさんの質問を受けてしまった。それで途中で怪訝な顔をされて、そこでやっと「あっ、このママさん英語できないや」って気づいてもらえるの。でも、他に聞く人も周りにいないので、英語ができない私でも、いないよりはマシと考えて、質問がどんどん飛んできたので、私も結構鍛えられました。「娘がバレエを習いたいと言ってるんだけど、良い教室知らない?」「○○(息子の名前)が通っているスイミング教室にうちの子も通わせたいの」「外交官仲間でクリスマスパーティーをするんだけど、パーティーグッズはどこで売ってるの?」などなど。お子さんをバレエ教室に通わせているママさんを紹介したり、息子が通うスイミング教室の体験会を紹介し、体験会にも同伴して、事務手続きのお手伝いをしたり、パーティーグッズを扱うショップでの買い物にお付き合いしたり、拙い英語で国際親善に大きく貢献したと思ってるよ、私は。
母は、英語でのコミュニケーションにあたふたしているのに、息子は全くストレスを感じる様子もなく、英語をペラペラ。飄々しているところもある一方で、勝負事にはとても熱くなるので、公邸で粗相でもしたら大変だと、Alexのお宅に行く前日は、滔々と心構えを言って聞かせたけれど、本人はどこ吹く風。
当日の夕方、迎えに行くと、公邸のゲートの所で警備にあたっているお巡りさんに止められて、要件を伝えている最中に、門の向こうに息子の姿が見えたので、「○○(息子の名前)迎えにきたよ」と息子に声かけたら、聞こえているのに帰りたくないものだから無視!私を見るお巡りさんの目が、一気に険しくなって、ビビっていたところに、たまたまAlexのママが出てきてくれたので、ことなきを得たけれど、Alexのママが出てこなかったら、どうなってたんだろう?息子の行動が日米の国際問題に発展するところだったよ。おやつにいただいたチョコチップクッキーのチョコを口のまわりに付けて「楽しかったぁ」と息子は喜んで帰ってきたけれど、あなたがAlexのお宅に行ったということは、今度は家にAlexを招待しないといけないということ。“玄関で靴を脱いでくれるかしら?”“畳の部屋おどろかないかな?”なんて心配事が次から次に浮かんでくる。国際紛争の火種はまだ残っているということなのね・・・。

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