【Episode83】6歳 宿題が大変!!

インターの宿題・・・、誰が大変って?それは私。息子はこの頃から自力で取り組んでいたんだよね。それを私が、「Grade1くらいの宿題ごときを見てやれないなんて、親の沽券に関わるぞ」と答え合わせをしてたんだけど、息子が辞書で調べることなく回答できた問題でも、私は問題文を日本語に訳すことから始まり、やっと問題文の意味がわかったと思ったら、今度は答えに悩み、それで自分なりの答えを出したら、今度は息子の回答を見て日本語に訳し、私が出した答えと照合。なんと面倒くさい!息子が英語を英語のまま理解して、英語脳で考えて出した英語の答え。そこに日本語を介在させないと、私は理解出来なかったということ。調べてもわからないことは息子に聞いていたんだけど、ちゃんと日本語に訳して、しかもわかりやすく説明までしてくれた息子よ、君はホントに偉いぞ!
自分を正当化するわけではないけれど、これが息子が「均衡バイリンガル」になるのに、とても良かったみたい。「インターでは英語、家では日本語」ときちんと使い分けていても、家で話す日本語が「おはよう」「美味しいね」等の日常会話だけでは、均衡バイリンガルになるのは難しい。インターで勉強に使っている英語と同じレベルの日本語を使わないから。だから足りない日本語を補って「ルー語」を話してしまうんじゃないかな。息子はインターでの出来事や授業・宿題内容を私には日本語で話してくれたの。「discriminationについてやった」など英語のままの時は、「discriminationって何?」と私が質問すると、「違う人種とか宗教とかでいじめたりすること」と教えてくれた。私が「それは“差別”じゃないの?」と言うと、息子は辞書で「discrimination」と「差別」を調べて、英語と日本語の両方で理解する、という感じ。宿題も息子の日本語での説明を聞いて私がアドバイスし、息子が英語で対応してた。
英語で学習したことを親に日本語で説明することで、日本語でも同じレベルで理解できるようになっていった。こんな感じで、息子は英語で取得した学習言語を日本語に転用したと思ってる。これって私が日本語での説明を求めなければ、出来なかったことじゃない?親が英語が苦手なことが、結果として均衡バイリンガルになるのにプラスに働いたんだい、なんて自分に都合の良いように解釈してるんだけど、結局は息子が頑張ったんだよね。
おうち英語の皆さんは、日本の学校に通って英語は家でしていると思うけれど、その場は、毎日学校で学習したことを英語で話すことで、日本語と英語の相乗効果が期待できると思うのよね。
月曜日に持ち帰ったhomework packetの中身はタップリ。全部仕上げて金曜日に提出しなければならなかった。息子より私の方が、homework packetに対する拒否反応が出てた。もうそろそろ40歳になろうとしているのに、何故にこんなに勉強しなくちゃいけないの?と涙がちょちょ切れそう。勉強がイヤでイヤでしょうがなくって、でもやんないといけないのはわかっていたから、いったん途切れると、もう絶対やらない私の性格を鑑みて、途切れることなく、毎日勉強する道を選んだ学生時代の自分を思い出したりなんかして・・・。
この頃の息子の習い事は、月曜日がヤマハ音楽教室・火曜日が体操教室・木曜日がスイミング。これでは月曜日に持ち帰った宿題を金曜日までに仕上げるなんて無理。木曜日のスイミングだけは曜日の変更が可能だったので、土曜日コースに変更し、水曜日と木曜日に宿題に取りかかることにした。しかも金曜日には、spelling testがあったので、前日の木曜日にはテストに備えての予習が必要になり、特に平日は目が回りそうな毎日だったなぁ。
赤ちゃんの頃は、息子のお世話で大変で、もう少し大きくなったら自分のことは、少しずつ自分でできるようになるから、負担も減るのかなぁ?なんて期待していたけれど、子供って成長に応じて、手をかけるところが変わってくるから、結局ずーっと大変なまま。出産直後に義姉に「今のうちなら誰が抱っこしててもわからないんだから、周りの人(信頼できる人ね)が○○(息子の名前)を見ててあげるって言ったら、遠慮せずに任せて、ゆっくり休んでおきなさい。“お母さんじゃないとイヤ”が始まってからの先は長いよぉ〜」とアドバイスしてくれたけど、まさにその通り。義姉のアドバイスが身に染みてわかったのはこの頃。しかも「先は長いよぉ〜」の言葉が妙にリフレインされて・・・。
ただ、インターの宿題に関して「大変」とか「家族総出でサポートしている」って言ってたのは日本人の保護者だけ。ネイティブの家庭は宿題を手伝わずに、子供に任せていたんだよね。インターの宿題(勉強)って、正解を答えるのではなく、自分なりの答えを導き出し、先生が納得すればマルっていうのも多かったので。私を含めた日本人は正解が何かを考える。でも問題をどう捉えて、どう答えるかは生徒自身が考えること。宿題の対応で、すっかり“ザ・日本人”が露見してしまった・・・。
平日に宿題がどっさりでるぶん、休みの日は宿題は無し。しっかり遊んでましたよ。メリハリがついて良かったと思ってます。