東大・海外大学(HYP)合格・「日本語も英語も」のためにやったこと

【Episode58】4歳5ヶ月 耐性がついてきた母

 
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2歳の息子をプリスクールに通わせることになった母。息子がセミリンガルにならないよう、「日本語も英語も」育てるために意識してやっていたこと、当時は意識してやっていなかったけれど、今になって“やって良かった”と実感していることを書いています。
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「毎日お友達と一緒に遊ぶようにケイを励ましていますが、先生とコミュニケーションをとるほうが好きです。お家でもお母さんと遊びたがりますか?」

「放課後やスクールがお休みの時にはお友達と遊ぶようにして下さい」

「スクールのルールを守ろうとすることに固執してストレスを感じ、学校生活を楽しんでないように見えます」

たった1週間の間にコミュニケーションノートには不穏なコメントが次々と書かれて、私はビックリを通り越してオロオロしてしまった。

確かに、この頃の息子は男の子と遊ぶより女の子と遊んだりお話をしたりするほうが多かった。乗り物好きの息子に対して、クラスの男の子は戦隊モノのヒーローやムシキング(懐かしい…知ってる?)などの話題が多く、実際息子に「どうして男の子と遊ばないの?」と聞いたら「男の子は強いから」。戦隊モノ好きにつきもののキックやパンチを「強い」と表現していたみたいで、そのキックやパンチに抵抗があるみたいだった。息子とタイプが同じポワァンとした男の子もいたけれど、その子たちは他の子とコミュニケーションをとるというより、一人で遊んでいるタイプ。息子と合うのは女の子のようだけど、女の子は女の子と遊ぶのに忙しい。それで息子は先生とコミュニケーションを取ろうとしてみたい。ただ放課後通っていた体操教室では、同じ年齢の男の子とクイズを出し合ったりして仲良くやっている(その男の子も息子と同じポワァンとしていて、人とコミュニケーションをとるタイプ)。スイミングや体操教室のない放課後はお友達とプレイグラウンドや公園で遊んでいるけれど、私の目から見て男の子と遊べていないことはなかったので、先生のコメントはあまり心配していなかったけれど、「ケイはルールを守ろうと固執してストレスを感じ、学校生活を楽しんでいないようだ」との記載にはさすがの私も唸ってしまった。私が「スクール楽しい?」と聞くと、必ず「うん。たのしい」と返事をしていたのは何だったの?”“もしかして「たのしくない」なんて言うと私が心配したり、悲しんだりすると思って、楽しくもないのに気を使って「たのしい」なんて言っていたのかしら?”“息子は何にストレスを感じているのかな”“場合によってはスクールを辞めさせたほうがいいのかな”なんていろんなことが頭の中を駆けまわった。なんだか息子にすまないと思う気持ちでいっぱいになってしまった。4歳の子にストレスをかけて楽しいはずのスクールが楽しくないなんて、そういうふうにケイを追い込んで、気が付くこともできなかった私は親として失格だ、と相当落ち込んでしまったのよね。

夫に相談したところ、「最近ノートに今まで書いてなかったような記載が増えたことと、今回のストレス云々については具体的な例が何も書かれてなくて分かりにくいことなどを挙げ、先生に直接会って話を聞いて来い」と言われ、思い切ってノートに時間をとって直接話しをしてもらえないかと書いたところ、その日の放課後時間を作ってくださった。面談の時間になって息子のクラスのアシスタントの先生で、その日の通訳担当の先生(日本人)と話しをしたら「通訳をすることになったので、今までのいきさつも知っておこうとコミュニケーションノートを見たんですが、全然心配することはないです。ケイ君はひょうきんなところもあって、みんなと仲良くコミュニケーションもとれているし、問題があるようには見受けられないんですが」と言ってくださった。2人して???となっているところに、担任の先生が登場。開口一番彼女は「突然だったけど金曜日の今日会ってお話できる時間がとれてよかった。HAPPYな週末であって欲しいので。心配事が週末にあるとケイもお母さんもHAPPYではないから」と言い出した。何だ?コミュニケーションノートに書いてあったことを読んで、私が感じた雰囲気とはまったく様子が違うぞ???その後も担任の先生は終始にこやかに話を進めていく。

先生方も基本的には私や夫と考え方は一緒。”ルールを守ろうと固執してストレスを感じているようだは、話を聞いてみると息子の思い通りに物事がいかなかった時や、勝負事に負けた時によく泣くということだった。それもこの時期の子供にはよくあることで、「思い通りにいかなかったり勝負事に負けても泣かないで次回頑張るように励ましたり指導していきます」とおっしゃってくださった。面談の時間は約十五分。何を言われるかと緊張しまくっていた私も、後半は笑って会話をしていた。「とにかくお母さんが心配していたようだけど、大丈夫です。ケイは優しくて、行儀が良くて、おりこうさんだから」と締めくくられた。ハテ?あなた(担任)が私を心配させたのだけど…、ノートを読んで受けた私のショックは一体何だったのだろう?

日が経って他のお母さん達にこのことを話したら、「そんなこと全然気にすることないよ。うちなんかもっと悪いことを毎日のようにノートに書かれてる」とか「うちなんて面と向かってお子さんは人の話を聞かないので困ります!って言われたよ」なんて話がいっぱい出てきた。今までビックリするような内容のことがノートに書かれていなかった私の方が免疫がなくてひとりであたふたしてたみたい。“どうも担任の先生の話は話半分くらいの気持ちで聞いた方が良いかもね”とその場にいた母同士で結論。その後ノートにケイは時々ボールをシェアできない時がありますと書かれていたので、本人に聞くと「シェアするけど ときどき“Wait please”っていうときもある」との返事。いいじゃない。友だちに貸さないくらい。やんちゃな時があっても良いさ…、「まってて」と言っているんだし”なんて気楽に考えて受け止めるようになった。免疫つけて行かなきゃ。大半のことは呑気なお母さんでいこう。

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2歳の息子をプリスクールに通わせることになった母。息子がセミリンガルにならないよう、「日本語も英語も」育てるために意識してやっていたこと、当時は意識してやっていなかったけれど、今になって“やって良かった”と実感していることを書いています。
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