【Episode50】3歳11ヶ月 田舎の生活

東京では車を所有していなかったけれど、田舎では必需品なので車を購入。東京では、お友達の車に乗せてもらうたびに、「僕のおうちにはどうして車がないの?車に乗りたい」と言っていた息子はたいそう喜んでくれた。がっ、それも束の間。すぐ飽きてしまった。公共交通機関の魅力には敵わなかった。なんだろう?様々な車体、時刻表や路線図を見ながら目的地までのルートを考えること、多少乗り換えが増えたり遠回りしてでも乗りたい電車やバスに乗ることに息子は無常の喜びを感じているようだった。片や私も車の運転中は運転に集中しがち。それまでは息子を前カゴに乗せて、会話をしながら自転車に乗る習慣が長く続いたので、車を運転していると息子の話に集中できず、2人でお出かけしているのに単独行動のような雰囲気になってしまい、つまらなかった。念願の車を購入したものの、程なく交通の便が悪い遠方に出かける時以外は、今まで通り自転車and公共交通機関で移動することになってしまった。
この年は「息子の心の安定」をミッションに掲げ、息子にフルコミットした夏休みだった。振り返ると、“そんなに頑張らなくても良かったんじゃないかな”と思わないでもないけど、“夫の分も私が息子にいろいろしてあげないと…”と相当気合が入っていたのは事実。【Episode48】での反省をまだまだ引きずっていたので。息子に対して後ろめたい気持ちもまだ相当残っていたし、もうねぇ息子のあんな顔は見たくなかったんだよぉ。大大大嫌いな虫取りにも挑戦、魚釣りの際は生きた虫をつり針につけるのも厭わず、鍾乳洞探検(川口浩探検隊みたい)や広大な飼育場を探しまわってニワトリの卵を拾ったり…、さながら自己啓発セミナーの合宿かと錯覚してしまうくらいの活動内容だった。ただ息子も徐々に新しい環境に慣れてくれたのが私にとっては大きな救いで、息子の笑顔が増えると、この自己啓発セミナー合宿もどきもなかなか楽しいものになっていったなぁ。夏休み明けに真っ黒に日焼けした私を見て、皮膚科の先生であるママ友が「そんなに日焼けしてどげんすると!」とキレ気味に言いながら、日焼け止めクリームを譲ってくれた。いや いや日焼け止めクリームは家にもあるんだけど、ズボラで面倒臭がりの私が使ってないだけ…。正直に言えない私はありがたく頂戴いたしました。
そして…、同じ年頃の子どもたちとの交流も大事だと【Episode49】でしみじみ実感したので、住んでいる地域の子どもたちが大勢通っているスイミング教室や体操教室にも通い始めるようになった息子。インターでは英語でコミュニケーション、家では日本語でコミュニケーションと分けていたけれど、日本語も親とだけではなく、同じ年頃の子どもたちとコミュニケーションする機会も必要。英語も日本語も同年代とのコミュニケーションを通じて発達していくはずだから。だって自分もそうだったもの。この時はそれほど意識していなかったけれど、これが後々息子が通った校区の小学校に馴染む大きなきっかけになるとは思ってもみなかったんだなぁ…。Good job私!