【Episode39】3歳2ヶ月 少しずつ身につけていった社会性

この頃久しぶり(3ヶ月くらいかな)に母子で“子供の城(もう無くなっちゃったね)”に行くと、息子がずいぶん成長したことに驚いた。以前は1番小さい三輪車でも足が届かなかったのに、もうひとつ大きな三輪車でも楽々と足が届くようになっていた。身長と共に足も長くなったようで安心。アスレチックの吊り橋やロープの渡り綱も平気になっていた。前回までは怖くて、ひたすら階段しか使わなかったのに、その日は前にいた男の子について行ったら知らないうちに吊り橋を渡り切っていたらしい。そして何よりの成長は使っているオモチャを譲れるようになったこと。一時期はコレがなかなかできなくて…。「どうして“どうぞ”って言えないの?」って聞いたことがある。そしたらなんと息子の回答は「僕 “どうじょ”って言えないの」。息子の辞書には“どうぞ”という言葉がないらしい。そんな息子がオモチャをShareできる日が来るなんて。
プリスクールに行っていた頃は先生にサポートしてもらいながら、他の子とコミュニケーションをとっていたイメージだけど、インターに通い始めると、先生のサポートもずいぶん減って、自分たちでコミュニケーションをとりながら問題解決できるようになっていった。こうやって社会性を身につけて行くということは、親から1歩ずつ離れて行っている証でもあるのだけど、息子のそういう姿を見ることができるのはやはり嬉しかった。
子供同士のトラブルも息子の成長には必要ものだったと思える。ただ息子の場合は幸運なことに後々まで引きずったり、心に傷を負うようなものがなかったのでそう思えるのかもしれないけれど。
この頃からすでに片鱗を見せていたのだけれど、息子の話はよく聞いてみないととんだ誤解を生じてしまうことがしばしば。もうね 自分の都合の良いところしか引っ張ってこない。自分が悪くても相手が悪いことになっちゃうんだもん。何度も聞いて、質問の仕方を変えて、包み紙の中にある本当の“状況”を取り出すのに時間のかかること。コレは年齢が上がるにつれて表に出てこないように、息子の言い方も上手くなる。こちらが質問の仕方を変えても、自分が言ったことに矛盾が生じないよう、考えながら答えるから…。そのひとつひとつを潰していくことはなかったけれど、アンテナを高くして、“ちゃんと分かって(知って)ますよ”と息子に思わせることが大事だった。親の見てないところで、いろいろやってくれましたね 君は…。