【Episode146】10歳9ヶ月 Elementary 卒業

前年同様、この年も学年終了の頃、Grade5・Grade4合同でキャンプ。前年は夜中に雷雨に見舞われ、屋根があるところまでテントを移動するというアクシデントが発生。その教訓を活かして?今年はテントは張らずにロッジに泊まることになった。キャンプの前日、息子が「お母さん 明日はキャンプ。今日は早く寝るので、ご協力お願いします」と言ってきた。“キャンプ”と“早寝”が結び付かなかったので理由を聞いたら、「だってキャンプに行ったらたくさん遊ぶし、夜は遅くまで起きておくから」だって。キャンプでいっぱい遊ぶのは分かるけれど、別に遅くまで起きていなくてもいいんだけどね。普段は私が何度呼びかけても起きず、最後は布団を剥ぎとるまで寝てるのに、キャンプに行く日の朝は6時前から起きてソワソワ。 荷物を担いで走って登校しました。
次の日の夕方「楽しかったぁ~」とニコニコ顔でキャンプから帰ってきた息子は真っ黒に日焼け。前日は30℃近くまで気温が上がったのにお風呂に入ってないと言うので、まずはシャワー。さっぱりした息子はスッポンポンでキャンプ中の出来事をマシンガントーク。「風邪をひくから洋服を着なさい」と注意して、始めて自分の状態に気が付き洋服を着る始末。ハイキングは楽しかっただの、マシュマロは20個以上も焼いて食べただの、夜中に女の子のロッジのドアを叩いて脅かしただの、まぁイロイロとよくしゃべる。“去年はボロ雑巾みたいになってヨロヨロ帰ってきたのに、2年目ともなると体力もついて余裕があるじゃん”と思いながら、息子の話がひと段落したところで、私が質問していると、息子の目が徐々にトロンとしてきた。「昨日の夜は何時に寝たと?」と質問。「1時半頃。それまでずっとUNOしよった」。「起きたのは朝何時?」の質問には「多分6時前かな」と答えた直後に「お母さん 眠たい」。しゃべるだけしゃべったら、あとは眠たいだとぉ?夕飯まで寝て、夕飯をガツガツと食べ、サッサとお風呂に入って、早目にお布団へ。この時も布団に入るなり寝てしまった。随分と楽しいキャンプだったようで、何よりです!少し前に高校卒業までずっとインターに通っていた大学生の女の子と話す機会があったんだけど、その子が通っていたインターもキャンプが頻繁にあって、自分達で火起こししたり、キャンプ場をベースにして、毎日いろんなルートでトレッキングをしたりした話をしてくれた。その話を聞くまでは、息子が通ったインターの先生の趣味で毎年キャンプをしていたと思ってたんだけど、そうじゃないのかしら?教育的な目的もあったのかもしれないなぁ・・・。どうだろう?
楽しかったキャンプも終わって、いよいよElementaryの 卒業式。息子が通ったインターでは、終業式はスクールのホールに作られたステージ上で担任の先生からひとりひとり修了証をもらう。受け取り方もちゃんと決まっていて、片手で先生と握手、片手で修了証を受け取る(腕をクロス)。日本の学校では、賞状の授与は渡す方も受け取る方も両手だけど、息子が通ったインターではこれが正式な授与の方法になっていて予行練習もしてた。Kindergartenの頃は受け取り方がぎこちなかったけれど、Grade5ともなると動作に無駄がなく、とってもスムーズ。終業式が終わると、同じホールで今度はElementaryの卒業式。卒業証書の授与、学校長式辞、祝辞(アメリカ領事館の領事等による)、送辞、答辞など、日本の学校でも行われている一連の流れの後、最後にGrade5の生徒の中からSpirit of ○(○の中にはインターの学校名が入る)に選ばれた生徒の名前が読み上げられ、大きく盛り上がって終了。これは先生全員がアンケートをとって成績や日頃の態度・言動が優秀な生徒を選出するもの。息子も狙っていたのだけど、逃してしまったんだよね。う〜ん、残念!卒業式の後は近くのホテルのレストランでGrade5の先生(奥様とお子さんも)・生徒・保護者でランチ。日本だと謝恩会みたいなものかな?先生の奥様やお子さんもお誘いしたら、快諾していただいたのは嬉しかったな。
帰りながらつくづく思ったのは、“まさかElementary卒業までインターに通うと思っていなかった”ということ。各学年の終了時に受け取るYear Bookも7冊。1〜2年前からは“今年で最後。そろそろ日本の小学校かなぁ”と思いながら受け取っていたけれど、まだまだ頑張るぞ!9月からはMiddle Schoolへ進級する予定。Middle Schoolに通えるとわかって息子は「また来年もキャンプに行けるね」と大喜びしてたけど、この頃には夫と私は日本の学校に転校するタイミングを計りながらも、“息子が楽しみにしているインターのMiddle Schoolを経験させてあげたい。6年生に進級するタイミングがベストかな?”と考えていました。
インターが夏休みに入ると、例年通り日本の公立小学校へ。毎年恒例となった給食の“残り物ジャンケン争奪戦”に毎回のように参戦。時間割よりも給食のメニューを眺めながら大好きなレバー料理をカウントしている息子の姿を見て、“息子をこんなに骨抜きにしてしまうレバー料理って一体どんなものなのよっ!とにかく1度食べてみたい”と思ってしまった。今でも息子は「あのレバーとじゃがいもの揚げ煮は美味かった」と言ってる。「アメリカの大学の食堂の食事は“生きるため”にお腹の中に入れてる」と表現している息子が帰国する度に、彼が好きな物をできるだけ沢山お腹に詰めるんだけど、圧倒的に多いのは小さい頃から食べていた九州の食べ物。もつ鍋・馬刺し・水炊き・チャンポン・博多ラーメン・おきうと等など。思い出したように「給食で食べたレバーとじゃがいもの揚げ煮を食べたい」と言うので、「どんな感じの料理?」と聞いても、「うーん、レバーとじゃがいもを揚げて煮たやつ」としか答えてくれない。レシピを聞いておけば良かった・・・。