東大・海外大学(HYP)合格・「日本語も英語も」のためにやったこと

【Episode140】10歳2ヶ月 Africa Project

 
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2歳の息子をプリスクールに通わせることになった母。息子がセミリンガルにならないよう、「日本語も英語も」育てるために意識してやっていたこと、当時は意識してやっていなかったけれど、今になって“やって良かった”と実感していることを書いています。
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この年のSocial StudyのProjectはAfrica Project。今までのProjectは国について調べていたけれど、Africa Projectではアフリカに繋がりのあるExplorerを調べるものでした。候補にあがったExplorerを息子に聞いてみたら、全員外国人で日本人の名前はひとりもでてこなかったから、「全部外国人じゃない。日本人だってすごいんだから。植村直巳や伊能忠敬とか・・・」なんて言ってみたけれど、アフリカに関係ないし、悲しいかな後が続かなかった。やっぱり高校生の時に日本史ではなく、世界史を選択しておけば良かったな。息子が選んだ人物はHenry Morton Stanley。バスコダガマやマゼランなら名前だけは知っているけど、Henry Morton Stanleyって誰かしら?と思って息子に尋ねたら、「リビングストーンを見つけた人」と教えてくれた。リビングストーンってどこかで聞いたことがあるような?なんかの石だっけ・・・?ほんと何にも知らなくて、情けない母だこと!

“まずは私が彼について知っておかないと”と思い、ネットで検索してみたら、これが結構すごい人だった。イギリス出身の探検家で、ナイル川の水源探査に行って行方不明になったDavid Livingston捜査に行き、発見の際に「Doctor Livingstone, I presume」という有名な言葉を発した(後に彼の創作と判明したけど)人物。コンゴ川の上流から下流に下り、当時よく分かっていなかったアフリカの西から東に横断・探索をした人。やったことがあまりにも多すぎるし、探検した範囲も広くて時系列も経緯もチンプンカンプン。しかも、英語での情報はとても多い一方、日本語で書かれたStanleyの情報はあまりにも少ない。英語で作業を進める息子の邪魔をしないように、Stanleyについて書かれた日本語の児童書(大人なのに児童書を読んだのよ)を図書館で発見し、読んで初めて色々なことが分かった。コンゴ川・ナイル川は知っているけれど、行ったこともなければ正確な場所もよく把握できていない。奴隷貿易など日本人にはなかなか想像できない文化・伝統・制度がでてくるので、それを調べるのにさらに時間を費やしてしまう。彼の探検によって地域が受けた恩恵や損失なども、立場や見方によって変わるので、それについても言及する必要を感じた。

その年の大河ドラマは龍馬伝をやっていて、息子も毎週欠かさず観ていたけれど、Stanleyをやる前は、やっぱ明治維新を仕組んだ龍馬はすごいなぁなんて思って観ていたのに、Stanleyをやってからは小さい島国日本で日本人同士が何をグダグダやってるの!と思えてしまった。StanleyLivingstoneも縁もゆかりもないアフリカで人喰い人種や伝染病の恐怖と闘いながら探索をしたり、布教や奴隷貿易反対の活動をしたり、ナイル川の源流を突き止めようとしていた。しかも、ふたりがアフリカで探検活動をしていたのはまさに日本の明治維新の頃。アフリカ探索の成果は当時のヨーロッパ諸国のアフリカ植民地支配(主に資源を目的にしたもの)にも直接絡んでくるから、子供にはショッキングな原住民への虐待なども避けて通れず、Explorerなんて夢のある壮大な男のロマン的なことを調べながらも、内容は必然的に容赦ないものになってしまったけど、それ故に非常に密度の濃い学習だった。

さらに、この年のProjectで先生に厳しく言われたのは出典を明らかにすることで、レポートの最後には必ずBibliographyをつけなければならなかった。最初はこんな小さいうちから徹底しなくてもいいじゃない”思わないでもなかったけど、こんな小さいうちからやっておくことが大事なことなんだと思い直してサポートしましたよ。

そういえば、進学した中高一貫校の帰国生クラス受験で、事前提出したエッセイのテーマは“尊敬する人は誰ですか?”だったの。この時期の息子は実際Henry Morton Stanleyってすごいと思っていたし、レポートのできも良く、内容に自信もあったので、彼についてエッセイを書きました。そもそもProjectで彼の功績や後世に与えた影響を良い面だけではなく、悪い面もかなりしっかり調べていて、そうしたアプローチができたのは良かったな。帰国生入試で合格していると入学直後から英語の取り出し授業を受けることができると知って、急遽帰国生入試も受験することになり、帰国生入試については何の準備・対策もしてなかったから、Africa Projectにしっかり取り組んでいて本当に良かった!

 

 

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