東大・海外大学(HYP)合格・「日本語も英語も」のためにやったこと

【Episode124】8歳3ヶ月 America project

 
この記事を書いている人 - WRITER -
2歳の息子をプリスクールに通わせることになった母。息子がセミリンガルにならないよう、「日本語も英語も」育てるために意識してやっていたこと、当時は意識してやっていなかったけれど、今になって“やって良かった”と実感していることを書いています。
詳しいプロフィールはこちら

息子がインターに通っている間の学習面で1番印象に残っているのは、Social studyの授業で取り組む「Project」。これが小学生のやる課題なの?と言いたいほど大変!Grade3・Grade4の時は、対象の地域からひとり一国を選択して、いくつかのテーマについて調べてまとめました。Grade 3のAmerica Projectのテーマは、選択した国の基本的な成り立ち、気候・風土・食文化・教育など。Grade 4 のEurope Projectは、必須テーマの他に自分でテーマを2つ決めて、Grade 5のAfrica(Explorer)は、アフリカに因んだ探検家をひとり取り上げて、調べてまとめるというものでした。

1週間(Grade3)~2ヶ月(Grade5)かけて、親子で一緒に調べてまとめたんだけど、Wikipediaの丸写しなど許されるわけもなく、というよりWikipediaでは情報が全く足りないので、ネットでいろいろ検索して、記事やブログで概要を把握してから深く調べなくてはいけませんでした。さらにGrade5のProjectでは出典を明らかにすることを厳しく求められ、レポートの最後にはBibliographyをつけなければならなかったので、なおさら丸写しなどあり得なかったの。

このProjectの前に先生は、内容や評価の方法について具体的に細かく示したレターを配っていたので、親がかりが前提であると認識していたし、皆さんそのようにしてました。

さて、この年のAmerica projectで、南北アメリカの国の中から息子が選んだのはグアテマラ!最初に私がやったことは地図をだして、グアテマラの場所を確認すること。でもそこから先が続かない。グアテマラのことなんて何ひとつ知らない!どうしても何か言えと言われたらコーヒーですか?とクエスチョンマークをつけて言うことしかできなかった。宿題の提出期限は1週間ちょっと。“この期間でやれというの?”と唖然としたけれど、つべこべ思うより取りかかるしかない。まずは息子と一緒にWikipediaでグアテマラを検索。英語を日本語に翻訳しようとしたけれど、制限文字数(当時は制限があったと記憶しているんだけど、今はどうかな?)を超えていたのでダメ。人口や面積などの数字が一致しないのでどちらが正しいかも判らないし、テーマによっては全く触れられてないものもあり、Wikipediaだけではなく、グアテマラに関する記事やブログなども見ていったっけ。調べた内容をそのまま書き写すのもNG。あくまでも自分の言葉に直して書かないといけなかったので、息子なりに文章を考えて書き、写真を貼り・・・、提出までの約1週間はこのProjectにかかりっきり。もちろんスクールでも、Social studyの授業はこのproject。家でやっててわからないことがあったら、授業中に先生に質問すると丁寧に教えてくれたので、初めてのprojectでも、なんとか形にして提出・プレゼンができましたよ。なんだかこの1週間は大学生に戻った気分だった。それも遊び呆けている時ではなく、ヒーヒー言いながらレポートを書いたりプレゼンの資料を作っていた時の気分。すっかり忘れていた嫌なプレッシャーを感じたよぉ。皆さんは大学生の自分が単位を落とす夢っていつまで見てました?私、息子が産まれてからも見てたのよね。単位を落として学生課に駆け込んだり、その授業のことをすっかり忘れて一回も出席せずに単位を落としてしまう悪夢にうなされながら目が覚め、“夢”だとわかって心底ホッとするんだけど、そんな夢を見た日は、なんだか一日中気分が悪いというか疲れきってしまって。実際、単位は落としたことはないんだけど、大学生の頃はなんだか“単位を落としちゃいけない”って擦り込まれていて、必死だったような・・・。社会人になって、その頃のことが役に立ったと思ったことはなかったんだけど、インターの宿題、特にprojectに息子と一緒に取り組んでいる時は、「調べて、考えて、まとめる」を大学生の頃に叩き込んでおいて本当に良かったと思った。英語はできないけれど、息子を介して英語で書かれた情報を得ながらの作業は、なかなか面白かったです。そういえば、大学生の頃も“嫌だなぁ”“辛いなぁ”と思いながら、やっていくうちに段々楽しくなって、“もっと深く調べたい”と他大学の図書館まで遠征して本や資料を閲覧させてもらっていたから、実はプレッシャーが嫌なだけで、こういうことが本質的に私は大好きなのかもしれない。

宿題が終わると私もやっと余裕ができて、「どうしてグアテマラを選んだの?」いう質問を息子にしてみたら、「僕 グアテマラのことを何も知らなかったし、知りたいと思ったから」という何とも素直な答えが返ってきた。息子のピュアな選択理由を聞くと、“こんなの日本の小学校では絶対やらないよぉ~。日本の小学3年生は社会科見学に行って、みんなで模造紙にゴチャゴチャ書いておしまいだよぉ~!これは高校生の宿題だっ!なんてひとりでブツクサ文句を言っていた自分がなんとも情けなくなってくる・・・。“この時期から興味のある国を自分で選択して調べ、自分の言葉で書いて、みんなの前で発表するなんていい経験だよね”なんて思い直してみたけれど、すぐに方針転換する自分はもっと情けないのぉ・・・。

このprojectで私も一緒にグアテマラについて調べたので、その成果をひとつ。“マクドナルドのバンズについているゴマは、ほぼ100%グアテマラ産”ということ。夫にもママ友にもプチ自慢的に話したけど、あんまり役に立たない”へぇ~!“なことかも・・・?当時はそうだったけど、最近息子が「今は他の産地のゴマだよ」って教えてくれた。本当に役に立たないことだけ覚えてしまったのね。

 

この記事を書いている人 - WRITER -
2歳の息子をプリスクールに通わせることになった母。息子がセミリンガルにならないよう、「日本語も英語も」育てるために意識してやっていたこと、当時は意識してやっていなかったけれど、今になって“やって良かった”と実感していることを書いています。
詳しいプロフィールはこちら

Copyright© バイリンガル子育て 実践と記録 , 2023 All Rights Reserved.