【Episode123】8歳2ヶ月 Halloween sleepover当日

定番の話題がたくさんある我が家。そのほとんどは、お酒が入った夫が何度も繰り返して私や息子に話すエピソードなんだけど、面白いから何度聞いても笑っちゃうんだよね。そんな定番エピソードのひとつが「“うな重”と“ゴディバヤシくん”」。夫が小学生の頃、通っていた塾で同じクラスだった子(男の子)がある日、お弁当にうな重を持ってきたそう。みんな驚いたらしいけど、この時期って、こんな目立つことしたらイジっちゃうよね?その日から、その子は“うな重”ってあだ名がついちゃったそう。時は流れ、大人なって再会した時、“うな重”さんが挨拶しても夫は名前からでは全く思い出せなかったのに、“うな重”さんが「俺だよ 俺。“うな重”だよ」と言うと「あ〜っ!“うな重”!!」って、その方のことをすぐに思い出すことができたんだと。夫のそのエピソードを聞くと、私はどうしても息子の中学、高校時代の同級生“ゴディバヤシくん”のことを思い出しちゃう。中学1年の時、ホワイトデーにゴディバのチョコレートをみんなに配って「どんだけ金持ちなんだよ⁉︎」とドン引きされたらしい(中学・高校生だとゴディバのチョコレートを“高級”と認識しているのも、まだまだ可愛いよね)。ゴディバのお返しが欲しいので、バレンタインデーには女の子だけでなく、男の子も“ゴディバヤシくん”に安いチョコレートを買って渡したんだって。まるでわらしべ長者。夫の“うな重”エピソードから“ゴディバヤシくん”エピソードに移って、ひたすら家族で大笑いした後に私は「それで“うな重”と“ゴディバヤシくん”の名前って何だっけ?」って必ず聞いて教えてもらうんだけど、全然覚えてないのよね。“○林くん”って苗字だから“ゴディバヤシくん”ってあだ名が付いたことだけは覚えているんだけど・・・。
今までの話と今回のエピソードがどう繋がるかというと、大きくなって再会した時に顔や名前で思い出せなくても、当時の印象的なエピソードを聞いて思い出す人っているよね?ってことなのです。息子の同級生の“ゴディバヤシくん”もきっと同窓会で再会した時に苗字を聞いてピンとこなくても、「“ゴディバヤシ”だよ!」って言ったら一発で「あーっ!」ってわかると思うんだよね。
私は、このHalloween sleepoverで何かやらかしてしまうと、きっとずーっと同級生の印象に残ってしまうだろうな・・・、って思ったの。最も心配だったのは、おねしょと無茶苦茶怖がりな息子が“Haunted house訪問“で何かをやらかしてしまうこと。みんなからイジられてもやらかした本人が「へへへ」と笑ってみせるメンタルの持ち主ならいいけど、息子はそこまでメンタルは強くないし、そもそも自分はリーダーと自負?しているので、この手のやらかしはかなりのダメージになると思ったの。ちょっと過保護過ぎだよね?私の不安を夫が知ったら「それを乗り越えられるようにならないと」とか「“おいしいことした”と思うくらいメンタルつよつよ(強強)の方が良い」って言いそう。
上級生が作った“Haunted house”も見てみたかったので、Halloween sleepoverの当日の放課後、息子のお泊まり荷物を持ってスクール行ってみたら、なんとAnnexにHaunted houseを作るという気合の入れよう。部外者の立ち入りも禁止。仕方なく不測の事態に備えてスクールのロビーで待機してたけど、待てど暮らせど戻ってこない。痺れを切らして同級生のママ達と様子見に行ったら、Annexには人っ子一人いない。どうやらそのまま本日の夕食場所のマクドナルドに直行したらしい。私の携帯がなってヘルプを求める連絡がなかったということは、無事にお化け屋敷は終了したみたい。拍子抜けしちゃったけど、これさえ乗り切れば後はお楽しみが待ってるだけ。とっとと帰宅して、自分時間を謳歌しようと思ったけれど、普段いる子供ががいない家ってなんだかとっても寒い。夕飯はスーパーで買ってきたお弁当。”家で煮炊きをしないとこんなにも寒いんだぁ…。今頃息子は何やってるのかなぁ?“なんて考えながら食べ、21時30分の消灯後も、”せめて22時ぐらいまでは起きていつでもスクールに行けるようにしておこう“と待機していたけれど、22時を過ぎても何の音沙汰もなし。なんだか急にさみしくなって”私のことなんてすっかり忘れてしまっているのね。寝る前に連絡をよこせなんて約束はしてなかったけれど、ちょっとお休みなさいの挨拶くらいよこしてくれてもいいじゃん!“なんていじけながらひとり寂しくテレビ観賞。何せ、息子と離れて1夜を過ごすのは、今回が初めてのこと。息子になんのトラブルもなく、Halloween sleepoverが無事に終わることばかりを考えていたので、折角の自分だけの時間をノープランで過ごすことになってしまったのもいじけ具合に拍車がかかってしまった。先生やケイからの連絡は一切ないまま。もちろんこれは喜ばしいことなんだけれど、私だけの感情を言わせてもらえばすごく寂しい!息子はHaunted houseやスクールでの宿泊で恐怖心を乗り越え、私はHalloween sleepover でこれまで息子と一度も離れて寝たことがないのに、寂しい一夜を乗り越えることになった。Halloween sleepoverは母子にとって試練のイベントなのね?
翌日はHalloweenファッションショー。衣装を持って教室に着いた私の目に飛び込んできたのは、まだ朝も早いというのにハツラツとした息子。普段は起こしてもしばらくはボーッとしてるのに・・・。朝食を済ませて、ファッションショー後にクラスのみんなで食べるピザを作ったということでシャツの胸のところはトマトソースがべっとり付いていた。渡していたお泊まりセットが入ったバッグも見つからないし、やっと見つかった思ったら、バッグの中身はすっからかん。あたりを探し回ったら、息子の持ち物がひとつずつでてきた。ったく、何ひとつ荷物の整理をしてないんだからっ!いちばん驚いたのは息子が着ていたパジャマ。お菓子の食べカスがいたる所にひっ付いている。ある程度覚悟はしていたけれど、私の予想をはるかに上回る勢いで食べまくったんだろうなぁ。
息子の話だと昨日の夜は23時ごろに寝て、今朝は5時ごろ起きて先生と一緒朝食(目玉焼きやウィンナー)を作ったらしい。朝は元気だったGrade3の子供達もファッションショーの頃には眠いのと疲れがでてきたらしく、ステージに立ってもなんだか表情が冴えない。ボーッとしているし、ダラッと立っている。そりゃ疲れるはずよねぇ~。その日はHalf Dayだったのでファッションショーが終わると、朝みんなで作ったピザをクラスルームで食べて解散。気が付いた時には帰りの車の中で大イビキをかきながら息子は爆睡。
こうしてHalloween sleepoverは無事終了。“Haunted house訪問“後に行ったマクドナルドでコマーシャルをみる度に食べたいと思っていたてりたまバーガーを初めて食べた息子は「美味しかったぁ」と感動してた。「“毎日クラスのみんなとスクールに泊まることができたらいいのに”ってみんな言いよった。僕もそう思う。」が息子の感想。「お化けも出なかったよ」と現場報告もしてくれた。昨日の夜はあなたのことをイロイロと心配する私のことなんてすっかり忘れて、さぞかし思いっきり楽しい夜を過ごしたみたいね。お母さんは泣いたりおねしょをしたという類の連絡が先生からなかっただけでも良かったと思ってるよ。少なくとも、大人になってインターの同級生と再会した時に「あ〜、Halloween sleepoverの時におねしょした○○(息子の名前)ね」というエピソードが誕生しなくてホッとしました。