東大・海外大学(HYP)合格・「日本語も英語も」のためにやったこと

【Episode117】7歳10ヶ月 地獄のシャワーと美味しい給食

 
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2歳の息子をプリスクールに通わせることになった母。息子がセミリンガルにならないよう、「日本語も英語も」育てるために意識してやっていたこと、当時は意識してやっていなかったけれど、今になって“やって良かった”と実感していることを書いています。
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息子が通った公立小学校にはエアコンが一台もついてなかった。隣の校区の小学校は全館エアコン設置済みだったのに・・・。地域格差恐るべし。その後、一気には設置されないものの、少しずつ設置されていったので、「今年はエアコンがついているクラスだといいなぁ」と淡い期待を寄せるんだけど、インターが夏休みになって公立小学校に通い始める前に、スイミング・体操教室・音楽教室の同級生が「今年のクラスにもエアコンないよ」とご丁寧に教えてくれて。結局、エアコンがついているクラスに当たることなく息子はこの小学校を卒業。自分が子どもの頃はエアコンがついてない教室でも平気だったけど、その頃と今を比べて「心頭を滅却すれば火もまた涼し」なんて精神論を唱えるには余りにも酷なくらい地球の気温は上がっている。もちろん教室に扇風機はついているけど、ほとんど無意味なのよね。生温い風が余計気分を重くする。しかも学年が上がるごとに、教室は上階になるので、子ども達だけではなく、先生も大変お気の毒。授業参観に行くと、老体に鞭打って階段を昇った先にあるのは、暑さでボーッとした顔で授業を受けてる子ども達の姿。そんな状況下でのプールは有り難いんだけど、プールの後はひたすら疲れまくっているから、ボーッとした顔で授業を受けている子ども達の姿は変わらないまま。ただ、通っていたインターにはプールがなく、前年までのサマースクールでは、近所の海水浴場によく行ってたけど、砂や海水のついた海パンやタオルの処理をしなくてはいけない海水浴とちゃっちゃと水で洗い流せばいいプールとでは、親の負担が全然違うし、汗疹が大量に発生した息子の皮膚にとっても二重丸。

この年は通い始めてしばらくは天気の悪い日ばかりが続き、気温も低かったので、最初の頃は「寒くて早くプールからあがった」という日が多かったけれど、10日も経つとギラギラ太陽の下でプールの授業ができるようになった。ちょっと前までは冷たくて地獄のシャワーと言っていたプール前のシャワーも、今では天国のシャワーと子ども達に喜ばれているらしい。天国のシャワーと地獄のシャワーか・・・。なかなか良いネーミングだこと!

日本の小学校通わせるにあたって、私が1番心配したのは、給食当番と掃除。インターには給食がないし、掃除は掃除をする方を雇っていたので、子ども達が掃除をすることはなかったから。それなのに、登校初日から息子は給食当番になってしまったのよね。家では、食事の時間に配膳の手伝いをしていたけど、喜んでやっていたのは最初だけ。すぐに飽きて、油断するとお手伝いを放棄してしまうんだもん。ところが、学校の給食当番は別らしく、楽しそうに当番をしてたみたい。そして息子にとっては毎日の給食がとても楽しみになっていた。学校が休みの日でも冷蔵庫の横に貼っている給食の献立表を穴が開くほどジッと眺めていた。私は単に眺めているだけかと思っていたけれど、ある日の夕食の際に、「今日の煮込みハンバーグ美味しかったぁ。パンにはさんで食べたよ」と息子が言ったので、「えーっ!煮込みハンバーグをパンにはさんだら、ソースがポタポタ落ちるでしょ」と突っこんだら、「だって給食の献立表にははさんで食べるって書いてあったもん」と胸を張って答えたので、確認すると本当に書いてあった。眺めてるだけじゃなくって、しっかり食べ方までチェックしてたのね。しかも毎日完食andおかわりまで。不安になって「あなた毎日学校の給食を全部食べてるでしょ。お友達や先生に何か言われない?」と息子に聞いてみたら、「うん。よく食べるねって先生に言われた。友達に朝ごはん食べてるの?って聞かれたけん、うん。でも学校の給食のほうが美味しいけん、朝ごはんの量を減らして給食をたくさん食べられるようにしてるってみんなに言った」とケロッとした顔で言ったの。そんなことクラスのみんなに言うなんて、お母さんは恥ずかしいっ!!!!

ただ、給食になって私のほうも大変助かっているのも事実。インターではパン屋さんが来てくれたり、週に一回はPTAのランチ(カレーやビビンバ・ピザなど)もあるけれど、どうしても栄養的に偏ったもの(ザ・炭水化物)が多いので、基本的にお弁当を持たせていた。でもこの時期は傷むのが気になって、保冷財を上下・左右からあてて冷やしていたので、息子は「お弁当が冷たい」といつも言っていた。一方、小学校は校内にある給食室で作っているので安心。何より給食で栄養バランスが取れたものを食べさせてくれるので、夕飯や朝食で多少手を抜いても?さほど気にならない。ほんと“ビバ・給食!”だよ。ただいろんな理由があって給食が苦手だったり、お弁当が良いって子もいるよね。本当は給食orお弁当が選べて、給食の量も自分の食欲に合わせられると良いんだけど、そうすると先生の負担が増えたり、コスト等で難しい部分もあるのかな?

インターと日本の学校では当然様々な違いがあるけれど、どっちのやり方が良いとかではなく、息子には”その違いを受け入れて楽しんで欲しい”、そう思って放課後は地域の子供に混じって体操教室・スイミング(インターには無かった)に通い、休日は餅つき等のイベントに積極的に参加してたので、息子は日本の小学校に通いはじめても戸惑うことが少なく、日本の学校は「変だ」「嫌だ」等の不平不満はなかった。こういう感情を持つと、本人が生きづらくなるというか、苦労することになってしまいかねないので、息子の前ではインターのことも日本の学校のことも否定したり、ネガティブなことを言ったりしないようにとても気をつけていた。息子は日本の小学校で給食当番や教室の掃除のやり方を教えてもらい、実際にやって、当番の責任や学校を自分達で掃除することの大切さを学べたと思いますよ。

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