東大・海外大学(HYP)合格・「日本語も英語も」のためにやったこと

【Episode110】7歳5ヶ月 リーダーとは?①

 
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2歳の息子をプリスクールに通わせることになった母。息子がセミリンガルにならないよう、「日本語も英語も」育てるために意識してやっていたこと、当時は意識してやっていなかったけれど、今になって“やって良かった”と実感していることを書いています。
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プンプン怒って帰ってきて、「今日のキックベースでヒット打って、セカンドベースまで行ったのにアウトのジャッジやった。あれは絶対セーフ!」なんて愚痴るのはこの時期の日課のようになっていて、今回の件もこんな風に息子が帰宅後すぐに話していたら、そんなに心配しなかったんだけど、何時間も経った夕食の時間にポロポロ泣きながら話すんだもん、ビックリしちゃった。こんなこと初めてなので、私もかなり動揺してしまった。帰宅してから数時間、どんな気持ちだったんだろう?“言うとお母さんが心配するから”と思って話さなかったというより、ショックで言えなかったという感じ。いつも一緒に遊んでいるメンバーだけではなく、特に仲の良かったAlexにも無視されたうえに、先生からは「Time out」を言い渡されたので、最初は息子に原因があると思って、「何か嫌がることしたんじゃないの?」って何度も聞いたんだけど、本人は「身に覚えがない」の一点張り。息子は泣いて食事も喉を通らない状態。私は“生徒をTime outにするなら、ちゃんと理由を伝えてよ!”なんてMr, Raffiに対して怒りが込み上げてきたし、夫にも伝えて、翌日先生に事情を聞こうという結論になったんだけど、時間をおいて食事の後片付けをしながら考えてみると、やっぱりMr, Raffiの態度が気になって。息子が通ったインターで長く体育の先生をしていて、変な噂も聞いたことがないし、よく立ち話もしていたけれど、子どもの気持ちになって話をすることも多かったので、“なんかワケがあるぞ”と思えて仕方がなかった。それで、最近の息子との会話をツラツラ手繰り寄せたら、前の週に話してくれたAlexとのやり取りを思い出した。

Alex「何故みんなケイの言うことを聞くのだろう?」

息子「分からない」

Alex(怒って)「僕はケイみたいなリーダーになりたいんだ!」

息子「Alexは去年Student Councilをやったじゃない」

Alex「僕がやりたいのはStudent Councilじゃなくて、ケイみたいなリーダーなんだ!」

こんなやり取りだったと記憶してる。もしかしたら、このやり取りと関係があるのかも?

後片付けが終わる頃には、息子も少し落ち着いていたので、もう少し詳しく話を聞いてみることにした。

その日、息子がスクールに着いて、始業の合図があるまで一緒に遊んだのは同じクラスの生徒。その日1日息子を無視し続けた男の子達のグループとはその時は遊ばなかったらしい。この朝の時間にMr, Raffiは生徒たちの会話を聞いていたのかな?そして始業の合図がしてAlexを始めとする男の子達がクラスルームに入ってきた時から、息子に対する無視が始まったらしい。2回目のRecessの時にクラスの女子生徒から事情を聞いた担任のMs, ConradMr, RaffiにTime outの理由を聞いたけれど、やはりMr, Raffiは「No reason」を連発。怒ったMs, Conradが「○○(息子の名前)  いいから遊んできなさい」と促しても、Mr, Raffiは行こうとした息子をひっぱって「Time outだから遊ぶな!」と強く主張したらしい。そこでMs, Conradは息子をクラスルームに戻したうえで、Mr, Raffiとふたりで話をしたそう。2回目のRecessが終わりクラスルームにクラスの子供達全員が集まったところで、Ms Conradは「今日○○(息子名前)は理由もないのに2回のRecessがTime outになりました。おかしいと思う人は手を挙げてください」と言うと、クラスの女の子全員と男の子数名が挙手したけれど、息子を無視したグループは挙手しなかったらしい。先生が挙手しなかった理由を聞くと「だって○○(息子の名前)が悪いことしたんじゃない?」と。その日はそれ以降、教室の移動を伴う授業の時はMs, Conradがその授業が行なわれる教室までついて行って、担当の先生に息子と息子を無視している男の子達の席を離すように頼んでいたみたい。

なんだか少し見えてきた。Mr, Raffiと話をしたあと、担任のMs, Conradが色々対応し始めたので、やっぱりMr, Raffiは状況がわかっているということはわかったぞ。

この続きは次回するとして、担任のMs, Conradがクラス全員を集めて、「すべてのRecessで息子がTime outになったのはおかしいと思わないか?」と尋ねた際に、息子を無視していたメンバー以外はおかしいと思う方に挙手したのは意外だった。良い意味で、意見や考えがひとつではないという・・・。同調しないし、しなくても圧力がかからないし、万一かかっても、自分の意見や考えを大事にするから、挙手が一方に偏らない。これも“多様な価値観の現れなんだろうな”と、今は当時を振り返って思えるけど、この日はそんな余裕がなかったなぁ。

 

 

 

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