東大・海外大学(HYP)合格・「日本語も英語も」のためにやったこと

【Episode103】6歳11ヶ月 今年もオーストラリアの小学校へ③

 
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2歳の息子をプリスクールに通わせることになった母。息子がセミリンガルにならないよう、「日本語も英語も」育てるために意識してやっていたこと、当時は意識してやっていなかったけれど、今になって“やって良かった”と実感していることを書いています。
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ある朝、台所の壁に何やらこげ茶色のデカイ物体が。日本で見かけるゴキブリよりちょっと色は薄いけれど、この形状は紛れもなくゴキブリ。びっくりした。デカイ。日本のゴキブリは人に見つかるとササッとすばしっこく逃げるけれど、こちらのゴキブリは全く動かない。申し訳なく思って少しくらい隠れる素振りを見せてくれるといいのに、人間の私の方が逃げてしまった。これじゃぁ、どっちが部屋の主だか分からない。放っておけばそのうちどこかに行くかなぁとかでもここで放っておいたら、また再会するかもしれないしとかじゃぁ、どうする?フライパンで叩くなんてできないよぉなんて考えてオロオロしても、ゴキブリは同じ所でジッとしたまま。あんまり動かないのでこれはもしかしたらゴキブリじゃないのかも?形もデカイしコオロギの大きいのかもしれない・・・。と思い、勇気をだして近寄ってもう一度確認したけれど、日本のゴキブリとコオロギの区別もできない私が、オーストラリアのゴキブリとコオロギを区別できる筈がない。とにかく何とかしなきゃとひらめいたのが、レセプションの人に駆除してもらうこと。電子辞書を持って、レセプションに駆け込むなり「殺虫剤ありますか?」と突然私が聞いたので、レセプションの方もビックリ。「ゴキブリがいるんです」と言うと、頷いて、奥から殺虫剤を持ってきて私に渡そうとした。とっさに私にはできない!あんな大きな虫と格闘なんてできない!と思い、「できません!部屋に来てあなたがやって下さい。おねげぇしますだ」」と懇願。レセプションの男性は快く引き受けてくれた。一緒に部屋に戻り、大きなゴキブリを指差して「あれはゴキブリですか?」と確認すると、レセプションの男性は「Yes」。頷く彼は眼光鋭くキラリと光り、「必殺 仕事人」の顔に。私が近づいた時は、微動だにしなかったのに、レセプションの男性が近づくと動いたのよ!えっ?偶然?それとも人を見てる?いずれにせよ、ゴキブリと確認した以上、このまま逃げられたら嫌だなぁと思っていたら、ここからが凄かった。レセプションの男性は殺虫剤をゴキブリにシュッとかけるや否や、もう片方の手に持ってたティッシュでゴキブリを掴んで「あばよ!」と部屋から出て行った。あっという間の出来事だった。あまりにもワイルドすぎる。予想外の駆除の方法に呆気にとられてしまった。ターミネーターのアーノルドシュワルツェネッガーみたい!この出来事から15年以上経っているけど、未だに彼は私の人生の中で1番のヒーローだよぉ。

その年のオーストラリアは寒く、去年はコンドミニアムの部屋にはなかったヒーターが置いてあったくらい。地元の人が「今年ほどヒーターを使った年は今までにないわよ」と話していたのをよく覚えている。しかも雨が降らず、空気がとても乾燥した状態。特に朝晩は冷えるのでヒーターをガンガンにかけてたから、息子のスネがいつの間にかカピカピになって粉をふいていた。こりゃいかん!とコンロでお湯を沸かして、湿度がある状態にしていたのがいけなかった。ちょっとした熱帯雨林状態だったんだよね。ゴキブリも居心地が良かったんだろうなぁ・・・。

さて、このゴキブリパニック時に部屋にいた息子は何をしていたかというと、テレビでクイズ番組を視聴。巨大なゴキブリを認めても「おおおー」と言った直後に視線はテレビ。この人任せの性格は未だに変わらない。今年の夏のある朝、洗濯物を干そうとベランダに行ったら、仰向けに倒れ、脚をジタバタさせているセミを発見。息子に「セミを逃してやって」とお願いしたら、微妙な表情でセミと対峙。割り箸でセミをクルリと回転させて、通常の姿勢(うつ伏せ)にさせようとするんだけど、何度やっても仰向けになってしまう。これがお友達と一緒の時だったら、率先してセミを手で掴んで逃してあげるんだけど、親だとそのインセンティブが湧かないんだろうね。あくまでも手で触るのは嫌なんだと。なんともじれったい。かといって、割り箸の長さの距離感しか保てないほどセミに近づくのが怖い私は、モップの柄を使ってセミの体勢を変えようと夢中になってるうちに、誤ってセミを排水の穴に落としてしまった。いつもは排水溝のフタをかぶせているんだけど、前日に排水溝の掃除をした際、うっかり忘れてしまってたみたい。排水溝の穴からセミの鳴き声だけが「ジッ ジッ」と聞こえるんだけど、助けてあげることもできない状態。ごめんなさい!一部始終を見ていた息子からは「かわいそう。お母さん けっこう残酷やね」と言われてしまった。君に言われなくても、こっちは罪悪感でいっぱい。「次、生まれ変わったら、きっと私はセミ」、そう思って余生を生きていくことにした。

そう そう、このコンドミニアムのプールでは、小型のワニなのかイグアナなのか、よくわかんなかったけれど、なんらかの爬虫類もプカプカ泳いでて、発見した息子と私が近づくと、コンドミニアムと地面の設置面の隙間に入っていった。きっと巣があるんだろうね。息子が通った学校の目の前にあったので、すっごく便利で、当時は他の所と比べてもリーズナブルだったけど、ちょっと前にチェックしたら、ビックリするお値段になってた。内装はちょとリフォームされたようだけど、それにしても・・、のお値段。この年を最後に、オーストラリアには行ってないけど、いつかまた行って、泊まってゆっくり観光したいなぁ。

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