東大・海外大学(HYP)合格・「日本語も英語も」のためにやったこと

父の視点⑤ 中学受験へ! 英語力は急低下?

 
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2歳の息子をプリスクールに通わせることになった母。息子がセミリンガルにならないよう、「日本語も英語も」育てるために意識してやっていたこと、当時は意識してやっていなかったけれど、今になって“やって良かった”と実感していることを書いています。
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6年生になる春休みから中学受験体制に突入した。当初こそ、やや出遅れ感があったが、そこまで着実に勉強していた息子は、ぐんぐん成績を伸ばして追いついた。5月の英検1級受験までは多少の時間を掛けたが、それ以外は完全に受験モードになった。公立小学校に転校したが楽しく通っていた。小学校で過ごす楽しい昼間と進学塾で勉強の夜・週末、うまく切り替えができていたようだ。学校の課題や宿題もすべてやった上で、超難関中高一貫校を目指して、夏休みも冬休みもなく猛勉強をした。
受験シーズンが終わった頃、息子が外国人と英語で話す機会があった。その時、以前のようにスムーズに英語が出てこないことにショックを受けたようだ。インターに通っていたわずか1年前まで英語で思考していたので、あまりのギャップに本当に驚いたのだ。11歳半までバイリンガルであっても、英検1級に合格してわずか8カ月で発出能力が急激に衰えた。インターを辞めた後の英語力維持は難しいとは聞いていたが、これ程とは思わなかった。早期英語教育で習得した英語力を、どうやって維持し、あるいは伸ばすかは、早期英語教育の意義を左右するほど難しい問題かもしれない。

一般に、早期英語教育に取り組むと子供は「あっという間に」英語が話せるようになる。2年で伝達言語能力は身に付くと言われているようだ。しかし、幼少期にネイティブ並みに英語が話せれば、そのまま自然にバイリンガルになるわけではない。バイリンガルになるには、日本人の子供が学校に通い、日本語で勉強して日本語の能力と知識を身につけるのと同じように、英語の能力と知識をつけていく必要がある。そうでなければ、「あっという間に」忘れてしまう。ある程度定着すると言われている9~10歳まで海外やインターに行っていても、維持・向上させるにはレベルにあった毎日1~2時間の学習が必要とも言われており容易ではない。バイリンガルになるのは本当に大変な道のりだ。
「おうち英語」のような早期英語教育は、子供の内に英語に興味を持つようになったり、正しい発音を身につけることができたりなど様々なメリットがある。しかし「幼児期、低学年時に英語が話せれば、自然にバイリンガルに育つ」という誤解をして高価な教材を購入し、その後の維持・向上について対応しないと、経済的に極めて残念な結果になってしまうかもしれない。今は、ITの発展とコロナ対策でインターネットを通じた様々なツール・サービスが提供されているようだ。しっかり選別して利用するのがいいと思う。
ショックを受けた息子は、その後1時間ほど英語の本を読んでいるうちに、ある程度回復したらしい。中学以降も英語力を維持・向上させることができる環境に恵まれて、均衡バイリンガルに育ち、米国の大学へ進学した。

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