東大・海外大学(HYP)合格・「日本語も英語も」のためにやったこと

息子が変わったきっかけ~オックスフォード大学サマープログラム~

 
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2歳の息子をプリスクールに通わせることになった母。息子がセミリンガルにならないよう、「日本語も英語も」育てるために意識してやっていたこと、当時は意識してやっていなかったけれど、今になって“やって良かった”と実感していることを書いています。
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【中学に入学してからの変化】
中学受験までの怒涛の1年間を終え、中学生になった息子は、他の部活には見向きもせず、野球部に入部しました。毎日練習に明け暮れ、特に大会前となると下校時間や部活の活動ルールも無視して練習していました。
野球部に入部するにあたり、息子との間でルールを作りました。
帰宅後は2時間机に向かうことと、考査では一定以上の成績を維持すること。
多少の緩みや変動はあるものの、大きく逸脱することなく月日が過ぎて行きました。以前は学校の様子を事細かに母に話してくれたのに、だんだん減っていき、聞いても最低限のことしか教えてくれなくなりました。会話しても「あー」とか「うん」の返事のみで、母の話をしっかり聞いているのかすら怪しい。寂しいけれど、そんなお年頃なのだと諦めていました。それよりも、私の胸の内は別のことでモヤモヤしていました。
インターに通っていた頃の息子は、クラスのリーダー的存在でした。Student councilにも立候補して選ばれ、活動していました。どんな小さなことでもインターの先生は褒め称えてくれる。息子にはそれがとても合っていたようで、褒められ煽てられると、ちょっと難しいことでも挑戦することを躊躇うことなんてありませんでした。もちろん先生方も要所要所でサポートしてくれました。良い結果が出ると、皆が息子を褒めてくれるので、さらに頑張っちゃう…、そんな好循環で息子は生き生きとインター生活を送っていました。
ところが中学生になった途端、先頭に立って何かをやるようなことを一切しなくなりました。とにかく野球部第一。それ以外は野球部の活動に差し障りのない範囲で適当に…感が溢れていました。もちろんこの年齢になると、家庭で見せる表情と学校で見せる表情が違うことも解っています。休み時間には弾けるような笑顔でドッジボールやバスケをし、学校生活そのものは充実していることもわかっていましたが…。
私としてはとても不満?でした。息子の視野が狭くなっているようで。学校で勉強をし、休み時間には友人と運動や会話をし、放課後は部活。帰宅してからは食事・お風呂・学習。ほとんど毎日がこの繰り返し。中高生はこんな感じかもしれない。実際、私の中高時代もそんなものだったから。でも私が送っていた学生時代と同じで良いのかなあ?しかも息子は生徒会やボランティア活動について「面倒くさい」のひと言で片付けるようになっていました。親との言葉のキャッチボールが煩わしくて「面倒くさい」で一蹴したというよりも、“どうして自分の時間や労力を割いてしんどいことをわざわざしなくちゃいけないの?”という息子の気持ちが透けて見えるような言い方でした。
集団の先頭に立ち、自分だけではなく人のために時間と労力を割いていたインター時代の息子とは違い、今や集団の真ん中の方で、どこに向かっているのか解らないまま、それでも楽なのでその場所に居続けようとしているようでした。ただ自分がやりたいことだけ邪魔されなければ良いという感じで。私には息子のそういうところがずっと気になっていました。
唯一息子のインター時代の表情を彷彿させたは、中学2年の夏休みに参加した「創造性の育成塾」の合宿。全国から選ばれた中学2年生 約40名が、ノーベル賞受賞者をはじめ、優れた科学者や気鋭の先生方による講義や実験の授業を受けられる1週間程度の夏合宿。選抜されたこともだけど、合宿から帰ってきた息子の表情が生き生きとしているのが嬉しかった。合宿の様子も進んで話してくれて、この調子で学校以外のことにも視野が広がってくれたらなぁ…、と思っていました。しかし、新学期が始まると以前の生活に逆戻り。また私のモヤモヤ生活が再開。確かに“成績が維持できていれば良いんじゃない?”という気持ちもないわけではありませんでした。野球部入部にあたって決めたルールも“一定の成績維持のためには”的な視点で設定したものなので。でも何度も繰り返すけれど、モヤモヤしてて。

【サマープログラムに参加】
息子が通う学校では、高校生になると夏休みに海外大学の学生寮に宿泊しながら様々な体験をするリーダーシップ養成のプログラムがありました。これに参加すれば、息子の視野も広がってくれるのでは?と期待するものの、どう考えても夏休みの部活を犠牲にしてまで息子が乗り気になるとは思えませんでした。実際「創造性の育成塾」の合宿も部活を休んで参加することには渋い顔をしていました。中学3年の大会を最後に中学の野球部は一旦引退となり、高校に上がってから高校の部活をすることとなっていたので、中学3年の夏休みが丸々空いている。思い切って、ここに海外大のサマープログラムを当ててみてはどうか?と息子に提案したら、意外にも「うん」と即答。余程「創造性の育成塾」が良い経験になったのでしょう。
早速、息子と一緒にアメリカの大学のサマープログラムを検索してみました。ところが14歳では条件を満たしておらず、どのプログラムにも参加ができない。やっぱり来年の海外大学プログラムを待つしかないのか…、と諦めかけましたが、夫が「他の国の大学のサマープログラムも確認してみたら?」と声をかけてくれました。イギリスだと参加できることがわかり、さらに調べるとオックスフォード大学で息子が興味を持つプログラムがあったので、早速申込みました。学校にその時点の成績表を作成してもらい、TOEFLを受験して、一緒に提出し、後日Skypで面接をして参加を許されました。
息子にとっては初めてひとりで海外渡航することになりました。英語でのコミュニケーションには全く不安はありませんでしたが、不測の事態に備えてBritish Airways子供一人旅サポートを利用しました。
実際のオックスフォード大学でのサマープログラムの内容は以下の通りです。
・8月の2週間。
・40名強の高校生がアメリカ、ヨーロッパ各国を始め、世界各国から参加し、全員で大学生のようにオックスフォード大学の寮で生活(個室)。
・この年の参加者は、中3の息子以外は全員高校生でした(日本人は息子だけでした)。
・様々なコースが選択できる。息子が選択したリーダーシップ・コースの授業はもちろん英語で、先生はオックスフォード大学卒業生。1日2時間の授業はディスカッション形式。内容は、歴史的なリーダーについてのリサーチや、国際情勢に関するディベート。
・午前中の2時間の授業のあとは、午後1時までにクラスメートとオックスフォードの町を散歩しながら昼食。(この間も議論・討論が多い)
・昼食の後は自習で、部屋に籠って課題対応。3時までに課題を提出(かなり大変)。課題は予習・復習のワークシート中心だが、essayは特に大変だったそう。
・その後の自由時間は、いろんなアクティビティがあって一番楽しく且つ活発に話し合える時間。オックスフォードの川で船に乗るという体験やボランティアに参加することも。
・ディベート大会もあり、二人一組でチームを作り、イギリスの議院式討論スタイルで、夕食を挟んで6時間、活発な議論をしたそう。ちなみに授業で実施した模擬国連では、「中東の情勢問題について」と「女性の社会問題について」の2つテーマについて行い、準優勝したそうです。
・夕食は全員で毎日外食。食事を待つ間もみんなで話すのが楽しかったようです。
・夕食後は、時には近くの公園で運動会もあったそうですが、基本的にはcommon roomで友達と過ごす時間がとても多く、彼らとの会話(というより討論)は、とてもハイレベルで、当時、有名だったマイケル・サンデル教授の講義のような哲学・倫理的な話題は特に盛り上がり、その場にいたスタッフ(オックスフォードの現役大学生で年齢差が少なく友達のよう)も参加することも。
・休日はロンドンに出て、シェイクスピアの劇を観賞したり、ウィンザー城を見学したりしたようです。

【その後】
「創造性の育成塾」に参加し、世界で活躍する講師の先生と間近に接し、凄い同学年の生徒と過ごした息子は翌年のオックスフォード大学でのサマープログラムで同年代の高校生や優秀な大学生と英語で交流・学習することで、今度は世界中にはもっと凄い同年代が存在すること、日本語ではおおよそ掴むことのできない情報が溢れていることを目の当たりにしたのだと思います。
中学3年夏休み前までは野球部の活動に明け暮れる毎日で、学校外のことなど全く興味がない様子でしたが、このサマープログラムから戻り、夏休みが明けるとすぐに模擬国連に関わるようになりました。それ以降の息子の課外活動は校内・校外を問わず、そして日本語・英語も問わず、極めて多方面にわたるようになりました。
息子はアメリカの大学に進学しましたが、歴史も長く、伝統あるイギリスの大学生活の片鱗を体験できたことも素晴らしい経験だったと思います。

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